2009年9月28日月曜日

失業ブルース #5

**** 面接到来 ****

ドイツの会社から履歴書(CV)を送れと言われて以来。
1週間、一人で勝手に大騒ぎ。失業ブルース #3

はて。英語のCVって…。というわけで。
またまた大騒ぎすること数日。
見よう見まねでなんとなく完成し送付した。
最後に。質問があれば何なりと email か telephoneで。
と書いたのだが…。

実は。うちの電話というのは。
番号ディスプレイとか留守電とか。
そういう機能がなーんも備わっていない電話なのである。
プラス。あんまり聞こえない(←既に電話でない)。
日本語なら、まあ。勘で話せるけど。
といったレベルの電話機なのである。

なもんで。
その日以来、電話が鳴ると。
ヤバイッ!これはドイツかー?ということで。
電話すべて無視!(←コラッ)
そんなエキサイティングな日々を過ごしているうちに。
今度はホントの返事がメールで来た。
1週間後にskypeでビデオチャットで面接します。と。

その日から1週間。
ひぇ〜ッ!というテンションのまま。
job interview Q&A を調べ、答えを用意、人も巻き込み。
またまた1週間大騒ぎ。

えっ。
ところで。スーツ着るんかいな?
いや、自分ちでスーツ着てたらバカでしょ。
あんたんち畳だし。床生活だし。あの部屋でスーツ?
え〜〜っ。

とか言っているうちに本番到来。
テンパリは極地。面接は夕方だというのに。
朝6時からずっと想定問答を一人でブツブツ。
もー。無理!英語で面接なんてできなーい!
(↑何か間違っている…)
ということで。
カンニングペーパーを用意した。
フフ。相手はまさかこんな状態でしゃべっているとは思うまい↓
















ところがっ。
こんなに用意したにもかかわらず。
何一つ、この中のものは聞かれず…。

ま。そんなもんです。
やはり。世の中。
想像したことは起きないか…。
(参照:(続2)自説: 想像したことは起きない)

次は別の人と面接第2弾とのこと。
もしや。
これも、想像してるから起きないのか!

2009年9月25日金曜日

失業ブルース #4

****無用にドキドキする日々****

不動産屋というのは。
働いて、収入がある人。
そしてそれを証明できる人にしか部屋は貸さない。
この家があるのも。
『会社で働いている人』という肩書きがあるからで。
年収も見せているからで…。
契約書にも勤務地があるからなのだが…。

「あらー。今日お休み?」と隣人から言われて以来。
ン!?いかん。無職が不動産屋にバレる。
というわけで。
18時30にならないと電気をつけられなくなってしまった!

なぜ私は暗闇でPCのキーボードを叩いているのじゃー。
なぜ暗闇でギター?
昼間は昼間で。
なぜドキドキしながら布団干しているんじゃー。
で。隣人の帰宅時間とずらして出かけたり…。
もー。くだらん。マヌケすぎるーッ!

不動産屋も。
会社員だから信用できるとかその短絡的発想は。
いかがかと…。

しかし。まあ。
こんなストレスによって。
わりとエキサイティングな日々になっている。

2009年9月20日日曜日

失業ブルース #3

**** 勝手に葛藤 ****

会社に行かなくなって2週間。
とりあえず仕事もなさそうだし…。
毎日ギターの練習だー。いいのかー!
と不安ながらもウキウキしていたのだが…。
軽い気持ちで声かけていた会社から返事がきてしまった。
履歴書を送れと…。
しかーし。
その会社というのはドイツの会社。
ドイツで働くわけだ。

ウー…。
5年前だったらなあ。迷わず行くのだが。
ウー…。あの過酷な生活がまた始まるのかー。

というのも。
私は過去、鞄一つで勝手にドイツに引越したのだが。
仕事があるわけでも、学生なわけでも。
誰かの奥さんでもなかった。
数年居続けたものの生活は散々で。
最終的には色々な意味でゲルマン生活に負けて帰って来た。
だから。仕事があり呼ばれて行くのは憧れであった。
しかーし。ウ〜ッ…。今更ドイツか…。

もー。一人ではいてもたってもいられず。
毎日、人を呼び出してはお茶かランチ。

「 日本でヌクヌク暮らしたいよー。でもーっ!
人間、過酷な道を選ばないと面白い人なんかになれなーいッ!」
(↑誰も女に面白さなんて求めていない…)
「もー、マユさん、もう十分面白いからッ!」
「ドイツは辛ーい!いやだーッ!」
「じゃあ。行かなければいいじゃん」
「ウー…。平凡な道は選べない。冒険と苦行は買ってでも得ねばっ」
「もー。マユさん、それ。ハードコアすぎるからッ!」

というような会話をここ1週間以上、
毎日、人を変え場所を変え繰り返し大騒ぎ。
で、ふと友人が言った。
「ちょっと待って。まだ履歴書送ってないんでしょ。送ろうよ。それから考えようよ。落ちるかもしれないしさ」

あー。そうであった。
履歴書も送っていないのに。
勝手に毎日大騒ぎしていた。

面白い人間になるのが目標か。
そして。面白さは、
やはり色々な経験と哀しみと過酷な道を通って得られるのか。
そして。
それは笑える過酷か。 (参照: 正しき試練の選び方)
でも。平凡な生活だって過酷ではないのか。

あー。先に履歴書ね。
ハイハイ。



2009年9月18日金曜日

失業ブルース #2

****ヌクヌク島を出されたもう一つのわけ****

スキスキー。大好きー。
みたいに思ってても。
あら?あんた違ったの?

ってことがあるように。
経験を積んだり、ちょっとした出来事に遭遇すると。
人の考えや信念なんて意外とコロリと変わるもんで…。
私もサラリーマン社会、
しかも絵に書いたような日本の大企業メーカーに送られて4年半。
その間に信念がいつのまにか変わった…。

私は安定の象徴 - サラリーマン- を見下していた。
もっと言えば、
乱暴な話だが就職する人を見下していた。
社会の枠の外にいるヒッピーが一番エラかった。←バカ

しかーし。
毎日、4年も接するうちに。
私の中から彼らに対する軽蔑心はなくなった。
そう。それを体感するために私はここへ送られていたのだ。
(参照: 勝手に決定: 今生の務め
自分とこんな価値観が違う人たちと。
毎日アホな冗談を言い合い、
気がつけばこちらも完全に素な状態で毎日笑って過ごした。

そう。つまり。
サラリーマンを軽蔑する心がなくなり、
個々の人間として見れるようになった時点で卒業したのだ。
ここでの私の学びは終わった。
ってわけで。
ヌクヌク島は出され、
また次の島まで泳げってことで海に放り込まれたのだが…。

先日。
ちょっと口が滑って。
「もー。次の仕事がスーパーのレジしかなかったら泣けるーッ」
と言ってしまった…。
あーッ!もしや、次はこの軽蔑心をなくすために。
スーパーのレジに送られるのか!

もう散々、低賃金で肉体労働しました。
(参照: 連載: 履歴書に載らない履歴 #1)。
かんべんしてください…。

2009年9月13日日曜日

正しき試練の選び方

30半ばを過ぎて。
苦労をしても。
自分に厳しくしても。
過酷な道を歩んでもよいけれど。
それがお笑いになるならば正しい。

しかーし。
端からみて。
苦しそうであったり、寒く見えてしまうのは。
正しい試練ではない。
たぶん。
自己満足か自己陶酔。

すべては笑えるか笑えないか。
そんな基準で試練も選びたいもんだ。

もー。お前は芸人か…。

2009年9月9日水曜日

失業ブルース #1

*****金融危機の舞台裏*****

安定した収入と暮らしが訪れると。
このままでよいのかー。
立ち上がれー!と
仕事を辞め、わざわざ不安定な道を選んでいた20代。
最終的には日本も飛び出し。
超不安定な生活をすること4年。
その間、3カ国4都市で暮らし引越すること12回。
精魂尽き果てて日本に戻ったのが31歳だった。
そんな流浪の民にも救う神あり(←物好き)。
とある企業に拾われ、契約で働くことになった。

それから4年半、現在に至まで。
ヌクヌクと暮した。
いつも自らに試練を与えていたお前よ、何処へいったー。
という囁きも聞こえなくはなかったが。
そんなの無視。
あー。毎月給料もらえて幸せー。
1ユーロ(120円程度)のシャンプーを買っていたような人間が。
(注: 洗剤ではありません)
1800円するシャンプーを買うようになり。
もー。自分的にはかなりバブリー。
ヌクヌク暮らした。

しかーし。
上空からこっそり見ていた人はしびれを切らした。
いいかげんにせーッ!
もう君は自ら海に飛び込まない。
それでは。私が…。
エイッ!
と、海に放り込んだ。

これが私の派遣切り。失業じゃ。
表向きは世界の金融危機の影響がここにも。
ということだが…しかし。
舞台裏はもっと大仕掛けで仕組まれたものなのです。
まあ。ありがたく海で泳ぎます。
辿りつくのは何処へやら。