2010年1月18日月曜日

ドイツで鍛える生活 #7

**** マイナス思考で乗り切る家探し ****

コインランドリーで。
洗濯物ドロボーの恐怖と戦いつつ、
洗濯が終わるころ戻り。
『あー。よかった。洗濯物、無事であったー』という。
いらんエキサイティンングな生活もそろそろ限界なので。
引越して洗濯機を買おうと家探しを始めた。
(現在の家は期間限定のため洗濯機が買えず)

よくわからんのは。
こちらがすごーいたどたどしいドイツ語で
不動産屋とかに電話しているというのに。
向こうは完全に普通のスピードで、
ドイツ人相手に話すように容赦なくペラペラ話すわけです。
で。私にはどのように聞こえているかというと…。

「ペラペラペラ…会社ペラペラペラ〜です。」(あ。不動産屋かな)
「他の人…ペラペラペラ〜…。ペラペラペラ〜…。
なので、契約…ペラペラペラ〜…。今週、ペラペラペラ〜…」
としか聞こえていないのだが。この3単語から。

ンー。なるほど。
『あの物件に住みたい人が他にもいるから早く今週中に契約しに来てくれ』
と言っているんだな。と悟るわけです。
語学力で会話しているのでなく。
ほとんど想像力で会話している。
人間、自分しかいない。頼れない。って思うと。
何かに押され出来たりするもんです。

ま。そんなこんなで一件心に決めた物件がある。
ま。いろいろありまして。
契約する日を月曜日(1/18)まで待ってもらったのだが。
実際、契約に行ったら。
あー。ごめん。もう他の人と契約しちゃったー。
とか言われたりして…。とか。
大家が迷ってて、まだ君に決めるかわからないんだ。
と言われるかも…。とか。
もうありとあらゆる可能性を考えているわけです。

というのも。どうやら。私は。
『物事は思った通りにはいかないものである』
(参照: (続2)自説: 想像したことは起きない)
という思想が根底にあり、ダメだったらどうするか。
という道を考えるのが好きなようで…。
つまり。事前に考えておくことにより。
ダメだったときの自分のショックを和らげたいわけです。
まあ。ネガティブ思想で自分を守っているのです。

しかし、世の中は逆のようで。
アメリカなんかにはベイビーシャワーという、
オメデタイ思想に基づいたパーティーがあるという。
妊婦さんがこれから生まれてくる赤ん坊のために開く、
お祝いパーティーだ。
(でも。生まれていないんですよー)
で。
不幸なんてこの世にない!という思想のもと。
皆が生まれてくるであろう赤ん坊のために。
洋服やらおもちゃをプレゼントするわけです。

もー。それなんて、わたしゃ見ていられんです。
もし、なんかあったら…。
そして。
本当にそうなってしまった人も必ずいるわけで…。
となると、生まれてからあげたい。と思ってしまう。
ま。生まれてからも『もしや』はあるかもしれませんが。
そのへんの矛盾はうやむやにして納得しているしている。

とうわけで。現在。
明日の契約がダメったときのことをひたすら考えている。
電話が通じないとか。
オフィスにたどり着かなかったとか。
あー。あとはどんな可能性があるんだーーーッ。
いきなり手が腱鞘炎になってサインできないとかー!?

 ともかく。
明日。決定は下される。
いや。まて。
決定さえ下されない場合はどうするんだーッ!?(←もうビョーキ)

2010年1月11日月曜日

ドイツで鍛える生活 #6

**** ああ遠きルーマニア ****

ルーマニア人チームに放り込まれ一ヶ月。
相変わらず、会話のネタには困窮しており。
8割方、天気とお国事情の話をしているのだが。
(参照: ドイツで鍛える生活 #3 )
ちょっと小賢しい技を使ったりして仲良くしている。

ヨーロッパの貧しい国々にとって。
EUに入れるというのはある種のブランドのようなもので。
『これで私達もヨーロッパ』みたいな格上げ感がある。
そして、2007年。ルーマニアも遂に。
水戸黄門で言うところの。
その印籠のようなものを得た。

それを知りつつ。
「ルーマニア人は滞在VISA要るの?」とか言ってみたりすると。
「No! I am from EU」と誇らしげに言うので。
『そっか。いいねー。君はヨーロピアンユニオン出身だからねー』
とか言ったりすると、ものすごーく喜ぶわけです。
まあ。自慢話の逆で。
相手の持っているもの、得たものを評価すると、
人は嬉しいわけですね(←いやらしい)。

ま。そんなEUネタもしぼみかけていたころ。
別なチャンス到来。
毎週月曜日はチームランチといって。
一人がチーム全員分のランチを作るというイベントがある。
で。私の番が来た。
当然。皆、来週は日本食だー。と大喜び。
 おお。ここはグっと期待に応えなければー!
料理で旦那は家に帰ってくると言うではないか。
(ま。私に旦那はいませんがーっ)
食い物で心を掴めー!食い物で繋げー!

ということで。
万人受けするお好み焼きを作ることに。
鰹節と青のりを調達し。
3日前からドイツの材料で試作を重ね。
質問にも答えられるようにお好み焼きの起源から歴史、
大阪におけるお好み焼きの店舗数まで調べた。
そうやって私の週末は終わり、本番到来。

鰹節が食えん人がいる…。
ソースもいやがったり。
なにもつけずに食べたがったり…。
もー。完敗。

ルーマニアは遠かった…。


p.s. 雪でも自転車に乗れるようになった。こんな雪の中を。
小学生のようにマウンテンバイクに乗って通勤している。
もー。35歳のオバハンなのにーっ!何してんだろ。

2010年1月5日火曜日

参考文献: ドイツ地図

エンターテイメントとは。
『予備知識(情報)の共有』というものが。
基盤としてあってこそ初めて成立する。
という前提のもと。
参考文献としてドイツ地図をつくりました↓
地図; ドイツ都市の距離感をつかもう

2010年1月4日月曜日

ドイツで鍛える生活 #5

**** 崩す積み重ね ****

ま。職探しも面倒だしー。ってわけで。
雇われるがままに。
このドイツ、リューベックに来たわけだが…。

来た瞬間。やばい。
こんな田舎街に来てしまったー!
こんな所になにもなーい。と嘆き。
週末ごとにやれハンブルグだ、ベルリンだ(位置関係地図)。
と抜け出してばかりいたのだが…。考えを改めた。

いかん。これでは何もよくならない…。
この街を知らずして快適な生活は得られん!
というわけで。
この週末、街を歩きまくった。
歩きまくっているうちに。
ショップや居心地よいカフェを見つけたり。
えーーっ!何もなくなかったー。
と大いに収穫があったことで大いに後悔した。
固定観念はいかん…。

つまりですね。
日本の梨は好きだけど。洋梨は嫌いという人は。
ドロっとしていて嫌いと言う。
それは、梨はシャリっとしているものだ。
という固定観念がそうさせるわけで…。
桃の仲間だと思えばよいのです。
すると。ドロっとしていてもよいわけです。

人は。別なもの。新たなもの。
新たな価値観を日々受け入れないかぎり。
刷り込まれた思い込みを変えないかぎり。
人としての進化は多分ない…。
人生は積み上げていく物のようにみえますが。
ちがう…。
価値観や考えを崩して、崩して。
崩す積み重ねなのです。

そうです。
洋梨は桃じゃー!(←新説)

p.s. やっと自転車を買ったらずっと雪。結局、歩いている…。