人生。大海原に落っこち、
溺れる寸前だったものの。
なんとか。
通りがかりのゴムボートに飛び乗った。
そう。やっとのことで。
短期のデジカメテストのお仕事を掴んだのが前回。
(参照: 迷走記 #5: ゴムボートに乗ったー!)
今回のお仕事は。
前回。3日でそそくさと退散した
スーパーの立ちんぼの仕事より、
(参照: 迷走記 #4 )
100倍楽で時給は倍近い。
世の中って。やっぱり。
基本、理不尽で。
テキトーなものなのかもしれない。
しかしこれ。
1週間の期間限定のお仕事なので。
また。次のボートなり、
船に飛び乗らなくてはならない。
で。日課のごとく。
派遣の仕事をチェックするのであるが…。
見ていると。
社員よりハードルが低いとはいえ、
派遣というのも、
なかなか要求が高かったりする。
* * * * 仕事内容 * * * *
製品の仕様検討、仕様作成(ミーティング参加)
海外出張あり。
CADを仕様して設計。
試作品の作成、量産立ち上げ、
部品メーカーへの部品調達。
部品検査、生産ライン構築、
生産ライン従事者への指導。
* * * * * * * * * * * * * *
はあ…。
当然、応募条件としては、
これらの経験が○年以上ある人。
となっているわけであるが…。
えーっ。これ。派遣ですか〜?
といった調子。
じゃあ。社員は何処にいるの〜?
まあ。確かに。
社員というのは、色々と権利などもあり。
簡単には辞めさせることができないので(注1)。
会社とって、社員を取るということは。
ギャンブルである。
(*注1: 大手になればなるほど組合などがあり、この傾向は顕著になる)
そういえば。
10年以上前に働いた某大企業では。
『島流し部署』なるものも存在し。
問題ある人はそこに流し、遊ばせる。
という会社もあった。
ま。そんなこんなで。
日本は。派遣大国なわけであるが。
派遣の応募条件を見ても。
条件に当てはまるものが自分に何もなく。
ウーム…。と。
途方にくれていた。
しかーし。
ツキというものは不思議なもんで。
来ない時は来ないのであるが。
来る時は来るのである。
ひたすら落ちまくっていたのに。
派遣会社から数件、
仕事の話が舞い込んで来るようになった。
おお。やっぱり。
あのゴムボートに飛び乗った時。
何かが近くまで来ているという勘は。
間違いではなかったのだ。
(参照: 迷走記 #5 ゴムボートに乗ったー!)
ああ。もしや。ここは…。
来たぞー!キターッ!
そう。たくさんの船が往来する海域に。
やってきたのだー。
嵐は去ったのだー。
やったー!やったー!
そして。遂に。
一つの船に飛び乗った。
乗ったー!
アハハー。乗ったぞ〜!
しかし。その船。実は。
2年前に。
私が突き落とされた船であった…。
なんと。そこは。
2年前にリーマンショックの影響で。
私がクビになったところ。
なんと。
同じ上司。同じ仕事。同じ同僚のもと。
2年前と同じデスクに座ることとなった。
そして。再び。
ドイツの皆とやり取りすることになるのだ。
コンピュータの向こう側には。
『さようなら』したはずのドイチランド。
『さようなら』したはずのリューベック。
そして。
あのドイツの皆がいるのだ。
ウ〜ム。
一体。誰がこの結末を想像できただろうか?
* * * * 勤務初日 * * * *
2年という月日…。
『失業ブルース #1 - 9』
『ドイツへ引越し #1 - 7』
『ドイツで鍛える生活 #1- 60』
もー。盛り沢山すぎて10年分くらいに感じる…。
海をまたいだりして、
引越しも4回した。
会社のIDカードをもらい。
首にかけた。
デスクに座った。
この席。おなじみである…。
右を見ても、左を見てもおなじみの顔。
後ろを見ても同じ人。
2年前となに一つ変わらぬ日常がここにある…。
はあ…。
私のこの2年は一体。なんだったのか〜!
はあ…。
私のこの2年は一体。なんだったのか〜!
神様のきまぐれ修行プレイか!?
ともかく。
なんだかよくわからんが。
暗黒時代が終わった。
リアル出勤よ。ありがとう。
明けない夜はない。
止まない雨もない。
そして。
永遠に続く晴天もない…。
永遠に続く晴天もない…。
ガーン…。
ま。行けるところまでこの船でいきますか。
ま。行けるところまでこの船でいきますか。
おわり
迷走記 #1- #6
迷走記 #1- #6
p.s. さーて。仕事が見つかったので。次は家探しだー!
ガンバルぞー!オーッ!
ガンバルぞー!オーッ!