20歳のとき働いていた会社で。
いつも。
「私、来月くらいに辞めるからさぁ」
と言い続けていたお局がいた。
数ヶ月たっても同じことを言う。
とても格好悪いと思った。
で。
私は1年後、21歳の時、
そこを辞めたのだが。
辞表を出すまで誰にも言わなかった。
お局はとてもびっくりしていた。
心の中で。
見たかー!お局。こうやって辞めるんだ!
生きる美学を持て!
と言った。
自分自身の言葉に重みをつけられるのは自分だけだ。
2年間プータローとして極寒の地ベルリンで生活し。
それも終焉を迎えるころ。
もうドイツ語も極寒もたくさん。
日本に戻ったら、
わたしゃ、半年後にオーストラリアに行くー!
と宣言した。
日本に戻って半年暮すうちに。
勝手がわかっている自国で。
それなりに友達もいて。
家もあって。ごはんも旨い。
日本を出るのが面倒になった。
しかーし。
私は、言ってしまったのだ。
そう。宣言してしまったのだ。
で。
また、鞄一個で当てもない南半球へと向かわねばならなかった。
行かなくてもよかった。
でも。行った。
だって。言っちゃったんだもん…。
言葉というのは。
本来それくらい重みのあるものなのだ。
私には。
あの20歳当時からのそんな美学がある(<--一応ね)。
言ったことはやる。
できなくてもやる。
やらないことは言わない。
できないことも言わない。
できないかもしれないことも言わない。
それはできてから言う。
しかーし。
かく言う私もこの美学に反することがある。
今日はもう食わん。痩せるー。
と誓った2時間後には食っている。
もう。痩せると言うのは辞める…。
いや。これぞ。
有言ムリヤリ実行すべきか。
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