2009年2月7日土曜日

美学: 有言ムリヤリ実行

20歳のとき働いていた会社で。
いつも。
「私、来月くらいに辞めるからさぁ」
と言い続けていたお局がいた。
数ヶ月たっても同じことを言う。
とても格好悪いと思った。
で。
私は1年後、21歳の時、
そこを辞めたのだが。
辞表を出すまで誰にも言わなかった。
お局はとてもびっくりしていた。
心の中で。
見たかー!お局。こうやって辞めるんだ!
生きる美学を持て!
と言った。

自分自身の言葉に重みをつけられるのは自分だけだ。

2年間プータローとして極寒の地ベルリンで生活し。
それも終焉を迎えるころ。
もうドイツ語も極寒もたくさん。
日本に戻ったら、
わたしゃ、半年後にオーストラリアに行くー!
と宣言した。
日本に戻って半年暮すうちに。
勝手がわかっている自国で。
それなりに友達もいて。
家もあって。ごはんも旨い。
日本を出るのが面倒になった。
しかーし。
私は、言ってしまったのだ。
そう。宣言してしまったのだ。
で。
また、鞄一個で当てもない南半球へと向かわねばならなかった。
行かなくてもよかった。
でも。行った。
だって。言っちゃったんだもん…。

言葉というのは。
本来それくらい重みのあるものなのだ。

私には。
あの20歳当時からのそんな美学がある(<--一応ね)。
言ったことはやる。
できなくてもやる。
やらないことは言わない。
できないことも言わない。
できないかもしれないことも言わない。
それはできてから言う。

しかーし。
かく言う私もこの美学に反することがある。
今日はもう食わん。痩せるー。
と誓った2時間後には食っている。

もう。痩せると言うのは辞める…。
いや。これぞ。
有言ムリヤリ実行すべきか。

0 件のコメント:

コメントを投稿