2010年6月7日月曜日

ドイツで鍛える生活 #24

**** たかが味覚されど味覚 ****

会社では毎週月曜日がチームランチ。
1人が全員分のランチを作り。
1ヶ月に一度自分の番がまわってくるのだが。
メニューが悩ましい。

ルーマニア人同僚たちは。
慣れていない味は食べられない。
カレーとかスパイシーな味もダメ。
魚もダメ。そして今回。
ルッコラのサラダも残していたー。
もー。野菜もダメかお前ら〜っ!

そういや。
ジャガイモとか。缶詰の野菜とか。
シチューに入っているクタクタに煮込まれた野菜。
なんかは食すのであるが。
それ以外はあまり食べないかも…。
ウーン。肉だけか…。
しかし。私は普段、肉を食べない主義なので。
もう皆がハッピーになれるメニューはあり得ないのだ。

で。
5人分の買い出しや料理を運ぶのも、もー問題!
トマトソースを自転車の籠に入れて運搬中。
ソースの入ったボールがひっくり返って大惨事。
エコバック内がソースまみれになり。
道中。バック内に散乱したトマトソースを。
手ですくってボールに戻し。
まあ…。昼にそれを食わせてしまった…(コラっ!)。
なーんてこともあった。

大体。もういいオバさんなのに。
35ℓのバックパックが日常的に大活躍する。
というのは一体どういうことか。
あー。本当のブルジョアになりたいっ!

で。
味の封鎖性の問題であるが。
ドイツ人でも東ドイツ出身の人は味覚が封鎖している。
これは。
社会主義の封鎖性が人類にもたらした味覚の封鎖性じゃー。
と思ったが。
おそらく。社会主義でなくとも。
経験がない人は同じことが起きるであろう。

先日。友人が。
肉食文化圏の中で。
魚を食べられる人や、
異国の食べ物を受け付けられる人は。
インテリ層が多い。と。

狭い味覚しかない人は。
味覚が狭いだけでなく。
おそらく。
その人生にまつわる世界も狭くなるということだ。
というわけで。
子供に味を経験させるのは大事なのですねえ。
(いや。キース・リチャーズがもし偏食だったりしてもよいのですよ。凡人の場合です)

ま。次回は。もう肉料理だな。肉。肉。
肉とじゃがいも料理で塩、こしょう味。
もしくはピザか。
余計なお世話だけど。
なんか。そんな枠の中の人生。
つまらん。

あ。エラそうなこと言って。
私は納豆が食えなかったー。
何か納豆分の人生を失っているということか。

p.s. 全部のルーマニア人が上記とは限りません。
サンプルが少ないのであしからず。

2 件のコメント:

  1. 同感です。
    彼らの味覚はすでに枯れています。
    それは幼児のときから瓶詰めの強烈にまずい離乳食で育つせいたど個人的に思います。その後は乾いたパンにハムを挟んだだけのお弁当を持って毎日学校に通うため、ハンバーガーの間に挟まれているレタスさえも取り除く始末。親はその様子をみて注意するどころか同じ事をしています。もはや終わってます。

    チーム料理は肉の塊をオーブンで焼いただけのものにALDIで売っているバーベQソースをかければみんな大喜びだと思いますよ。
    自分用にはおにぎりでも作っていきましょう。

    食欲が満たされないことがいかにストレスか、ドイツに来て学びました。

    あなたはいずれドイツを離れる身、もう少しの辛抱とがんばってください。

    私はこちらに巣を作ってしまったのでもう逃げられませんが。

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  2. いやあ。君が、以前言ってた、ドイツ人の子供は、離乳食のビンを開ける『パコンッ!』って音に反応するのよー。と言ってたのが忘れられん。それ。犬やんけー。ドックフードの箱をカシャカシャって振る音で寄ってくるみたいな…。
    まあ。野菜が育たない気候で育まれた文化だから、野菜が食えないのも文化か。ザワークラフトとか漬け物系野菜は好んで食べるようだが…。ルーマニア人もね。

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