2008年10月13日月曜日

考察: 天職と単純労働と世の中

世の中は。
おそらく信じられないくらいの量の単純労働の上に成り立っている。
単純労働の果てにベルトコンベアに乗って製品が出来上がり。
単純労働の果てにスーパーに物が並ぶ。

先日、職場で私に。
「今の仕事が天職だと言えるか」
と問うたおっさんがいたが。
おー。ちょっと待てー。おっさん。
なんだ!?その皆天職に就くべきだみたいな楽天的思想は!?

皆が天職に就いたら、
世の中は成り立たないのじゃ。
皆が天職に就いたら、
物は製造されないわ、運ばれないわ。
スーパーに物は並ばなわ。
公共のトイレだって、誰も掃除してくれない。

世の中は好きでない事をしてくれている人たちによって。
成立し、廻っている。

単純に皆天職に就くべきだとか。
こうすればあなたも成功者とか。
やっぱり、しっくり来ないのですな。


注:1)好きな事を職にしている人が楽をしているという趣旨ではないので注意。2)ここで言う単純労働とは人として考えることを放棄せねばならない仕事だが(これらは拷問メニューにもあるという)、上記の職がそれに必ず当てはまるというわけではない。

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