2010年4月1日木曜日

ドイツで鍛える生活 #15

**** あの世の狭き入り口と関門 ****

ふと。ここは旭川なんだ。
と思うことがある(旭川行ったことないが…)。
つまり。
東京からドイツ、リューベックに単身赴任するということは。
街の規模や寒さを考慮すると。
東京から北海道に単身赴任するのと同等なわけです。
そう。私は旭川に引っ越してきたのだ。

しかーし。
外国というだけで。
外人の友達もすぐできて楽しそう〜っ!
というのが世の想像力であったりする。
(注:ここでの『想像』の外国は欧米を意味する)

で。この想像力の根源は。
明治維新から。
欧米に追いつき追い越せと。
日本人の心に深く刻まれた欧米至上主義DNAが。
なんとなくそう思わせているのであるが…。

しかーし。
よーく考えてみてほしい。
学生でもなく大人になってから。
その土地に単身で行くということは。
もう既に。
そこでの生活の基盤がある人々の中へ。
そこでの生活が確立されている人々の中へ。
一人で入っていくことなのだ。
学生が皆、同時にスタートを切るのと同じではない。
皆、家族も友達も既にいてその輪の中で生きている。
当然、入り込む隙間なぞない。
で、そこへ入り込むには。
ちょこっと刺した穴が時と共に腐敗し大きな穴になるように。
じわりじわりと自分のスペースを広げ入り込むしかないのだ。
それにはながーい年月がかかるわけです。

とうわけで。日本の皆さん。
外国だから。外人だから。
すぐ友達になれるとかはないのですねぇ。

ま。その前に。
言語障害(ドイツ語)もなんとかせんと。
その隙間も広がらないのであるが…。

そう。これも誤解があるようだが。
ドイツは英語も通じるんでしょー。
という根強いイメージもあるが…。
いや。
ドイツはドイツ語です。
英語では暮らせません!
英語では電話、インターネット、電気も申し込めません。

しかーし。
もうオバハンなわけで。
ゲップをするという単語を覚えるのに2日もかかった…。
(↑覚える優先順位がまちがっている気もするが)
あー。えらいこっちゃ。
週末、お友達から電話がかかってくるような生活まで。
数年はかかるといったところか…。
やれやれ。

でも。
みうらじゅんも 。 
独りの時はとことん独りであれ!
と。説いていたではないか。
そのほうがオモロイ人間になると。
そうだ。じゃあ。
その間、おうちでギターの腕でも上げようっと。

2 件のコメント:

  1. まゆさん、がんばって~。
    遠く日本から応援してます。
    くみこ

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  2. おー。ありがとう!オモロイ人間になって、お寺(リューベック)を卒業し日本に帰還したいです。

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