2010年10月11日月曜日

ドイツで鍛える生活 #37

**** 迷走のススメ ****

「みんな大変な時期だったし忙しかったと思う。
おかげで◯◯と◯◯がリリースされました。Good Job guys!」
と。課の会議で言われて始めて知った。
えーっ。みんな忙しかったのぉ〜?
私、結構。暇だったんですけど…。
ウーム。
辞めるの言いにくいなあって思っていたけれど。
実は。辞めてもなーんも問題ないかもしれん…。

さて。私のリューベック脱出計画
目指せ日本!というわけで。
無事。履歴書も書き終わり2件ほど応募した。

しかーし。私。
履歴書に載らない履歴というのは沢山あるのだが。
(参照: 履歴書に載らない履歴 #1- 4
企業に見せられる職歴というのはほとんどなく。
見せられるのは直近の5年間のみ。
ま。5年の経験なんて大したことないので。
それを捨ててもよいわけで…。
つまり。何してもよいわけです。
そう。またもや超自由なのだ。

つまり。
すがれる経歴らしきものがない分。
前途は真っ暗であると同時に。
前途は無限に広がっているとも言える。
しかし。無限すぎるがために。
減った靴底を見るだけで。
『あっ。靴を修理する人になろうかなー』
とかなんとか思い始めたり。
もー。なんと言いますか。
迷走も甚だしいのです。

で。人生。迷走している時というのは。
ヘンテコリンな物事が寄ってくるもので…。
2週間前。パリのデパートで。
カンヌの海辺の豪邸にお住まいの。
アルジェリア人女性とお知り合いになった。
とは言え、5分間立ち話しただけなのだが…。
先日。メールが来て…。

ねえ。来月。会えないかしら?
今。カンヌは国際テレビ番組見本市をやっているの。
うちはねぇーっ! 毎晩パーティーなのよーっ!
パーティーよーっ!  PARTY!! と言う。

うーむ…。そのパーティーとやらは。
レス・ザン・ゼロ(*注1)のような世界じゃないだろうなぁ。
(*注1:  80年代のアメリカ映画。ロスの上流階級の若者がコカインとパーティーに明け暮れ、ドラッグに溺れていく様を描いたもの)
なぜ。君はそんなに私に会いたいのだ。
なぜ。カンヌで私と時を過ごしたいのだ。
えっ。まさかっ。ウーム…。

そう。これこそが。
自分が迷走している証なのだ。
ヘンな事が起きるのです。

そういや。昔。
ドイツで時給5ユーロで皿洗いしたりして。
やはり迷走していたとき。
日本人の物件探しのバイトに応募したら。
なんとその日本人。
ロシアに出入り自由な元武器商人!
戦地に武器を売るジャパニーズマフィア!
ヒョッ。ヒェ〜ッ!なーんてこともあった。
出で立ちも誰もが振り返るマフィア風。
結局。数日でビビって辞めたが。
あれも『迷走』が呼んだドラマであった。

人生は迷走すればするほど。
数奇な事が起きる。
人生が退屈だという人は。
迷走すればよい。
しかし。
迷走しつづけることはキツイのだ。

さあ。ここからのゲームは。
もう自分の第6感に従うしかない。
私の第6感よ。
私を正しい道へ導いてくれ。
カンヌは。
セックス&ドラッグ&ロックンロールですかー?
きゃ〜っ!
ああ。私のサイコロよ。
私をあまりへんなところに立ち寄らせないでくれ。
そして。3ヶ月後。
私はどこにいるんですかぁ〜?

ボードゲームの上でない。
本当の人生ゲームは続く…。

5 件のコメント:

  1. またまた、楽しませてもらってます。
    出会い、アイデア、幸運は移動距離に比例すると信じてますが、それを地でいってますね。

    武器商人のかたとつなげっていれば、いまごろ、スリリングな毎日をおくってたでしょうに・・・パスポートの3つや4つを手にしてたでしょうに・・・
    そして、「女子供を標的にいれるやつとは、交渉の席につかないことにしているんだ」のセリフもいえたでしょうに・・・残念でなりません。

    それと、是非、カンヌにいってきてください。アルジェリア人がまゆさんの、新しい一面を教えてくれるかも・・・そのレポートが待ちきれません、ふっふっふ。

    さてガソスタの「ありがとやしたー」といった挨拶。
    僕は、あれはあれで好きなのだ。

    ドイツの、ムスっとした店員から買い物をしなければならないのは、どうしても好きになれない。形であろうが「あーりがとうござんした」と大きな声でいってもらえれば気持ちがいい。ドイツの、私の態度が悪かろうが悪くなかろうが「あんた、ここで買うんでしょう?」みたいな態度は、常々、怒り心頭なんです。
    まぁ、慣れていくんでしょうね。
    また、ガソリンスタンド、あれは、お客さんへの感謝の意味もあるけど、その職場の意識高揚、チームスピリットの醸成もかねていると思うんですよ。「がんばっていこうぜ」みたいな。ドイツの職場、そんなチームスピリットがないのは、いつも寂しく感じてしまうんですよ。

    さぁ、転職活動がうまくいくこと祈っております。

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  2. いや、過去のを読ましてもらってますが。。。
    うん、うん、とうなずき楽しまさせてもらってます。

    実は大学時代に、オールトラリアにも一年半滞在して、似ているなーこの人・・・と思ってばかりいます。正直、住むならオールトラリアのほうがいい、パーティアニマルのなか、暖かいなかでくらしたいっす。。

    まゆまゆげさんのブログ読むと
    際限なく、日本のここが窮屈だということを言及するのだが、その裏に、ものすごい日本に対しての愛と郷愁を感じるのよね。 
    日本人、一度、海外住んでみろ、ほんと、いい環境、いい国ですぜ、ってなことを感じます。

    ドイツの許せないところ

    ●運転はあらい  (どこが、ゆったりじゃい)
    ●運転はせっかち (マニュアルひさしぶりなんじゃい)
    ●しかし、スーパーの列は、遅すぎる
    ●そこー、スーパーのレジ、遅いの世間話しないー
    ●列をつくるということを知らなさ過ぎる
    ●スーパーの道を堂々ふさいで悩むな
    ●しかし、効率的な国民だという自負がすごい・・・
    ●繊細なクラッシクの本場ということが信じられない


    ただいま、六ヶ月がすぎました

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  3. >masastuguさん、
    ブログ、楽しんで頂いてるようでなによりです笑。
    私はメルボルンは8ヶ月くらいいました。あの国は足がないとキツイ…。日常生活をこなすだけで毎日チャリで20キロくらいは軽く走っていた…。

    そう。私は誰よりも日本を批判するけど。変わろうぜ日本!変われるんだぜ日本!という気持ちがあるのですねぇ。でもそのためには国会議員に1年間世界放浪の旅とかを義務づける必要があるかも…。

    ドイツの許せないところねぇ。うーん。私はもう諦めの境地か涅槃の境地か…何とも思わなくなってしまったー。慣れるというか悟りは来ます笑。私はスーパーで長蛇の時は、ヒェーっ。と思って『買わない』という選択をしたりする…←負けているだけかも。

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  4. 週末迎え、いかがお過ごしでしょうか

    おー涅槃、ニルバーナじゃないか。
    ロウソクの火が消え、無になった状態、煩悩が消えた状態。
    どこまで、あなたは、今のぼくの活字欲を刺激するのか!

    もしかして、宮崎哲也好きですか?

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  5. 残念ながら、その人、知らないです…。

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