**** ドイツ撤退への道 #2 ****
前回の続き(ドイツ撤退への道 #1)。
ネットの解約のお手紙はどうなったかというと 。
お返事がきたー。解約完了ー!と思いきや…。
『ドイツを出て海外に住むからと言って、
2年契約を解約できるということはありません』
ガーン。
『しかしながら、解約する手筈はあります。
次に住む国の住民票を私たちに送り云々〜』
いやねえ、その国の住民票は…日本語なんですけど〜。
あんたたち理解できないでしょーがーっ。
ん!? ってことは大使館の翻訳の認証がいる…。
翻訳。数行でも手数料込みで5000円…。
あーあ。ともかく。
日本に引越ししてからじゃないとできないので後回し。
その間も、毎月の通常額。
数十ユーロの引き落としは続くのだー。あーあ。
で。例の大問題。
最後の日まで使う光熱費の引き落としであるが。
引き落としが完了するまで銀行口座を開けっ放しにすることにした。
電気は。
電力会社にアパートの契約最終日に。
電話で数値を自分で報告するらしいのだが。
ワタシ、ドイツ語ヘタ。デンワ、ムツカシイ…。
多分、アナタ、イマデキル。とか。
管理会社(大家)の人にグチグチ言ってたら。
電力会社に電話してくれた。
最後の請求書は1ヶ月以内に引き落とされるらしい。
ふう。一つ解決。
「で。暖房代はどうすればよいの?」
(注:ドイツの暖房代は基本、家賃に含まれているが1年に1回検針して過不足分を支払う)
「今年分は検針の時じゃないとわからない」と管理会社(大家)。
えっ。それって~。いつ?
「7ヶ月後」
「ハ?! 精算が7ヶ月後ということは…それまで銀行口座を閉めれないってこと?」
「そうなりますねえ」
えーっ。日本だったら翌月で終わるものが。
7ヶ月後ですかあ(注)
で。その暖房代にいくら金を残しておけばいいのか…。
(注: 後で聞いたのだが、翌月に精算してくれる所もあるらしい)
この話を持って銀行に行き、打ち合わせ。
7, 8ヶ月後の引き落としを待ってから、
銀行口座を閉めることはできるとのこと。
「じゃあ。全部引き落としが終わって、その後の金は?」
「ドイツ国内の銀行に限り送金できます」
「…… 」
ドイツ国内の銀行に送金できたって…。
私はドイツを撤退するのに~。
というわけで。
引き落とされる予想額を適当に残し。
(まったく検討がつかないが、日本円に換算して5万円程度残した。海外送金は手数料が4000円もするので、足りないという事態にならぬよう…)
すべての引き落としが終わったあと(9ヶ月後ね)。
残金はベルリンにいる日本人の友達のドイツ口座に自動送金する。
で。その友達が日本帰国時、手持ちで持って来てもらう。
という手筈になった。
ウーム。しかし。このシステムでは。
人の協力なしで解決は不可能である。
いやあ。ホント人は1人じゃ生きられません。
次。物理的な引越し。
粗大ゴミはどうすんのかねー。
というまた初歩的な問題。
まあ。布団なんかは。
市の粗大ゴミかなんかに引き取りに来てもらえばよいわけだが。
それだって、指定日なんかもあるわけで…。
となると、最後の2週間くらいはホテル暮らしか、
床の上で寝るなり、寝袋を借りたりして過ごすしかない。
が。しかし。今回。
救いの女神(= 家の後釜)がいるのだ。
(参照: ドイツで鍛える生活 #51)
彼女がすべて引き取ってくれるので。
洗濯機や、布団など家具はすべて置いていく。
よって。
私の引越し荷物は服やらキッチン用品など、
30kg程度のダンボール、2箱程度になる模様。
しかーし。ここは海外。
どこにあるの~?ダンボール?という。
また超初歩的な問題が発生するのだ。
おそらく、30kgに耐えられるダンボールは。
日曜大工店に行けばある。
しかし。そういうのは大体郊外にある。
田舎街では車を持っていない人にはキビシイ…。
ってなわけで。
実は。日本からドイツに引越した時のダンボールを。
1年数ヶ月、大事に取っておいたのだ。
いつか撤退する日のために。と思って…。
役立つ日が来ましたー!
しかし問題はボロイんだな。これが。
もう一回、海を超える引越しに耐えられるのかこのダンボール。
ってなわけで。
頑丈なガムテープで補強することにした。
がっ。ここで問題。
どこに行っても布のガムテープがないっ!
あるのは一カ所切ると、
『メリっ。ビリっ』てすぐ全体が切れててしまうヘボいテープのみ。
これでは補強にならん!
文房具店も、郵便局も、デパートも行った。
金と時間をかけてバスで日曜大工店も行った。
どこもなかった…。
気がつけば、ガムテープを探すこと4日間(←バカ)。
もーっ!この国に頑丈なガムテープはないっ!
翌日、前から計画していた、
スペインのバルセロナへ旅立った。
当然。今、欲しいものはオリーブオイルでも靴でもなく。
ガムテープっ!
デパートで超頑丈そうな奴をみつけ一件落着。
そして。カルパッチョの食中毒で、
もうろうとしたままガムテープを抱えドイツへ戻る。
撤退まで残り2日。
念願のガムテープを使い、必死こいてパッキング。
海を超える引越しはちょっとの荷物でもお金かかるので。
何としても2箱に納めたい。
あとで聞いたのであるが。
ドイツは環境先進国だから、
ガムテープとか使わず、
次回も箱を使えるように箱を工夫するので。
発達したガムテープがないのでは。とのこと。
なるほど…。
布ガムテープがない。って…この遅れた国めーっ!
という私の発想の方が遅れていた。
というわけだ。
ともかく。日本から来た箱プラス、
スペインのガムテープ+ドイツの紐で。
グルグル巻きにされた私の反エコな荷物が完成。
重さ。測れないけどたぶん、30kgくらい(一箱30kg以上は送れない)。
これ、もう。持ち上げるのも不可能。ってわけで。
どうしたかは。また次回。
すんません。撤退話。まだおわりません…。
まだ、問題が出て来るんだなー。
2011年4月28日木曜日
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そういえばあの荷物無事に届いたんですか?
返信削除そうそう。私が日本到着後3、4日くらいで地震があって、成田空港が封鎖されたりしたから、あーあ。もう荷物どっかいっちゃったよー。って思ったのだけれど、送ってから10日くらいで無事、届きました。
返信削除p.s.前のコメント、間違えたので書き直した。