2008年12月7日日曜日

勘違い10年

私は人生において。
とある勘違いをしていた時期が10年ほどある。
いや、
今でも多少、続いているかもしれない。

たとえ、一日8時間コピーを取っていても、
事務の仕事をしているときでも、
ドイツでウェイトレスをしているときでも、
プ−タローのときでも、
自分はカメラマンで。
それ以外は副業なんだと認識し、
コピー機の前以外の世界があると思い、
思われたかった。

そんな状態のまま渡ったオーストラリアでは。
デモがあると聞きつければ。
カメラバックを担ぎ、自転車にまたがり。
納品の当てのない取材に出かけ、
デモ隊のど真ん中へ突入!

フリーエデュケーション!
ウォーッ!
と警官隊に突入する集団に。
私もカメラを頭上にかかげ、ウォーッと突入。
グチャグチャになって写真を撮った。
カッコよかった。
報道カメラマンみたいだった。

しかーし。
自らカメラマンと名乗り、
出版社に電話をし、ひどいブックを持ち込み、
たまにはカメラマンみたいだったことはあっても。
なんちゃってカメラマンの域を決して出たことはなかった。

そんな状態で10年。
いかーん。
これはピーターパン症候群じゃー。
ということで、ある日。
写真よ、さようなら。
と、機材を全て売った。

そしてサラリーマンの今。
カメラマン病はよくなったものの。
なんか意味不明の自負だけが残り。
『写真やってて…前』
と意味不明の発言をしたりする。

だからなんなんだー。
今、関係ないじゃん。
そうなのだ。過去にさよなら!

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