**** 基本複数形社会 ****
『堅実』の同義語『ケチ』。
『堅実』もしくは『ケチ』と評判のドイツ人において。
生活の基本は常に。
自分たちで何とかすることである。
つまり。引っ越しなど。
自分たちでなんとかできるものは自分たちでやる。
金は払わん。
で。ポイントは。
『自分』でなく『自分たち』なのです…。
ここの生活で何が大変かというと。
すべてドイツ語でこなさないといけない。
というのも人生ドリルを難しくしている要因の一つではあるが。
( ドリルの意: ドイツで鍛える生活 #13 )
それよりももっと大きな問題がある。
それは。
『自分たち』というこの複数形ベースである。
一見、会社員として普通な生活を送っているが。
三途の川を渡る大きな引越しをしたもので(ドイツへ引越 #4 )。
普通の人が持っているような生活物資。
布団、マットレス、洗濯機、掃除機、机などがない。
で。
毎週末のように買い物し続けているのだが。
ここで金で解決できない問題と常に対峙する…。
あー。これも必要…。
でも。持てない…。
持って帰れない…。
配達か…。でも。土日は配達なし。
平日は会社にいるから受け取れない。
日にちも時間も指定できない。
再配達もしてくれない…。
しかし。これは。
荷物を一緒に持ってくれる人や。
家にもう一人いて、荷物を受け取ってくれる人がいれば。
簡単に解決される問題であって…。
つまり。
街自体が独りで生きるように構築されていないのです。
そこをムリヤリ独りで生きているからすごーい大変なわけです。
この国に住むということは。
パートナーを作り生活ベースを複数形にするか。
パートナーを作り生活ベースを複数形にするか。
配達あるから明日、会社来れないかもー。
みたいなことを月に数回できる図々しさか。
または。
たとえ、友達というほどの仲でなくても
たとえ、友達というほどの仲でなくても
大きなものを買ったんだけどさあー。
ちょっと運んでくれなーい?
と気軽に人に頼める太い神経がなどが要求されるわけです。
私は。
自分のことは自分でやる。
自分のことは自分で養う。
そして。
自立すること、していることが。
働く意欲であり生きるエネルギーであった。
それを糧に20歳から16年間ずっと自立し続けてきた。
そう。
私は養われたら死んでしまうのだー。
しかし。そんな人に。
今、実は与えられている人生ドリル…。
それはおそらく…。
人に頼むこと。頼ること。
これがねー。
女子として生きてきていないもんで。
なかなか苦痛で。
今、私に求められていることは。
工具を揃え、配管や配線と格闘することではなく。
( ドイツで鍛える生活 #11 )
毎回、重い荷物を一人でえっこら運ぶことでもなく。
「きゃー。できなーい。やって〜」
と人に言うことなのです。
あー。やれやれ。
人生、がんばって独りで何でもやってきて。
その結果。
要求されていることが。
「きゃ〜」と女子っぽく言うことかと思うと。
あー。やってられません。ホント。
でもやっぱり工具セットは欲しい…。
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