2010年8月16日月曜日

ドイツで鍛える生活 #30

**** 網走に夢をみたわけ ****

えー。いいじゃん。ドイツ。
でも。田舎だよ。リューベックだよ…。
えー。でもいいじゃーん。ドイツっ!

というのが。
ドイツで就職。と言ったときの。
大方の日本女子の反応なのであるが。
(なぜか女性にそういう反応が多い)
これが欧米人の反応となると。
えっ。リューベック?! Oh my God!
村じゃなーい!
東京から?それ普通、逆でしょ。
君。逆行しているよね。

という反応なのである。
つまり、東京にいると気づかないが。
言ってみれば。
東京からドイツ、リューベックは。
ニューヨークで働いていた人が。
北海道の網走に就職する。
みたいなもんなのである。

別に網走に行くのもいいのであるが。
では。冒頭の女子たちは。
N.Y.から網走でも。
えー。いいじゃーん。
と言っただろうか。ということだ。
そして。私は。
網走だったら来たか。ということだ。

網走に単身で乗り込んだら。
過酷であるのは大いに想像がつく。
東京には生活の多様性というものがあり。
よって。30半ばで単身でも。
カフェでお茶したり遊ぶ相手がいくらでもいる。
が。田舎では家族中心でそうはいかない。
しかし。
その舞台がドイツの田舎街となった瞬間。
いいじゃーん。と、帳消しになってしまうのは。
やはり。どこかで。
西洋に夢を見ている。ということだ。

今の時代。
西洋かぶれは格好悪いし。
欧米人と付き合いたーい。
なんていう女子は頭が悪そうに見える時代であるが。
英語をなんとなく話せるようになりたーい。
(これも公言すると頭が悪そうに見える)
と思う人が今でも多いように。
やっぱり。どこかで。
明治維新以降の日本人のDNAには。
潜在的に欧米至上主義が宿っているのではなかろうか。

私は。
迷った時は冒険せよ。
迷った時は安定を捨てよ。
迷った時は勇気がいる方の道を選べ。
という自分の掟に従って来たつもりであった。
決してドイツに夢を見たつもりはなかったのだが。
しかーし。結局。
自分の根底に流れる西洋かぶれDNAが。
ここに来させたのではないかと思う。
クーッっ! ショック…。
結局。そんな理由か…。

ま。ここに来て。
そのDNAにも変化が見られるのであるが…。
(その変化とはまた次号で詳しく)

ま。来てしまったからには。
やり遂げた感を持った上で。
帰りたいとは思うのであるが。
結局。やり遂げるより目の前の快楽。
グータラ、youtubeを見て。
ここ。ドイツ、リューベックで。
やっぱり。
網走のように過ごしているわけである。

あー。
こんなにyoutubeに人生を捧げてよいのだろうか…。

* 注:  『網走』とは単なる例えであり、文中に出る『網走』とは東京より遥かに小さく、寒い街の例えとして使っているだけで。『網走』に限らずとも『甲府』でもよい。

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