やっと休暇。リューベック脱出。
都会の喧噪を離れて。田舎へ。
と言いたいところだが。
普段が田舎だから。
都会の喧噪とその空気感を求めてパリへ。
ハンブルグ国際空港。
あー。いつ見ても。
滑走路というものは美しい。
滑走路の両脇に。
ランプが一定間隔に置かれ。
ランプが一定間隔に置かれ。
それが手前から始まり遥か彼方まで続く。
空気の層で見えなくなるまで続く。
もー。遠近法の極地。
美しすぎる…。そして。ここを。
『助走をつけて飛ぶ』という。
この原始的さがまたいい。
滑走路のスタートラインで一時停止。
機体がゴォ〜っと唸り始めるのだが。
これがまた。
走り幅跳びの選手が助走前に。
手足をブラブラっとし、2, 3回ジャンプしてから。
大きく息を吸って。
よっしゃーっ!
と走り始めるあのかんじに見えるのだ。
そして。助走。
いくぜーっ。と。
地面を蹴って機体が浮いたとき…。
そう。私はここから数分間。
機体が爆発し粉々になる姿を。
永遠と想像しつづけるのだ。
一瞬で爆発するときはどんな感じなのだろう?
『あっ!』という感覚はあるのか?
そして。
自分は死んだと認識できるだろうか?と考える。
『あれ。おかしい。なんでこんな所に…』
って思ったら。
『死んだんだ』と認識しよう。
と、自分に言い聞かせる。
そう。
これは私の離陸の儀式なのだ。
なぜならば。世の中は。
想像したことは起きないようにできていて。
それが世の摂理だと思っているから…。
( 参照: (続2)自説: 想像したことは起きない )
昔は。死亡保険は○○にかけました。
これが領収書です。とか。
事務的な遺書を書いていた時期もあったが。
これは自分が家に帰ってから。
捨てるときがなんともいえないくらいマヌケなので。
やめた…。
離陸時はひたすら木っ端みじんを想像し。
そうこうしているうちに。
水平飛行に入り、一安心する。
というのが私が推奨する、
正しき飛行機の乗り方なわけです。
これを実践すると。
万が一。一瞬にして何か起こっても。
なにがなんだかわからん。
ということはなく。
死んだ。って認識できるはず笑。
バコーン!
爆風と爆音と共に。
赤い光が見えたと思ったら。
目の前が真っ暗に…。ウッ。ウグ〜ッ。
えっ。自分が…。あれっ。どこだ。これ。
あれ〜っ。死んだかもー。
ヤバイっ。
パンツ。部屋に脱ぎ捨てたままだったー。
洗ってない皿も台所に山積みだー。
なーんてこともないように。
ちゃんとお部屋もお掃除してから。
飛行機に乗りたいもんです。
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